修理車両紹介 クライスラー PTクルーザー
1940年代 FORD風マスク仕様エアロパーツ
後編
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右側のフェンダーが出ている部分の修正作業
前編で掲載している写真の、矢印部分です。
1センチ近く出ている場所は、すき間5ミリ・ファイバーの厚み5ミリで合計1センチになります。
元のファイバーを全部削り落としても、まだ5ミリ内側になくてはいけないため最低でも裏側に7〜8ミリファイバーを盛ってから、表面を1センチ削り落とすこのになります。
このようにファイバーを盛る場合は、乾燥時間が重要です。
乾燥時間はファイバー樹脂を固める硬化剤というものがありましてその割合でコントロールできますが、硬化剤の割合を多くしますと乾燥時間は早くなりますが、表面のみの乾燥で芯から完全硬化しません。
そのため強度が無くなりますし、塗装面のトラブルにもつながります。
ドアとの出面合わせの場合だけを見たら切って張ってをすれば早いのですが、前からのつながりがあるため出来ませんでした。
今回はファイバー盛りを3回に分け、乾燥時間を長く取りました。
盛って削っての繰り返し作業です。
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マジックで線を引いた部分は最低でもカットはしないと、走行は出来ないです。
タイヤアーチの三分の二を、カットした部分に合わせて形成しました。
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基本成形はファイバー作り、細かい部分はパテで形成しました。
サフェーサーを塗った後に、サフェーサーで取れない巣穴をもう一度パテを入れて全体を研いでから、もう一度サフェーサーを塗りそれから塗装です。
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ライトはHIDにしました。
このライトで車検を取ります。
このライトは光軸調整の構造などほとんど無いです。
そのためフェンダー廻り・ライトケースの相当な加工をしました。
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塗装後です。 |
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塗装後の右側フェンダーです。
ドア・フード・フェンダーの前からのつなぎを、すべてあわせました。
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完成です。
パーツの問題もありましたが、入庫から納車まで3ヶ月かかりました。
この期間、何度もお客様には当社まで足を運んでもらいました。
お客様が思い描いたイメージどうりの車を作るためにはちょっとした言葉のニアンスの違いで、最終的にはまったく違う車になってしまう可能性があるのでお客様と当社のイメージを一致させなくてはいけなかったためです。
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